インドの印刷業界は、6年間で2倍も拡大しているらしい

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JAGAT(日本印刷技術協会)のホームページによると、インドの印刷業界が伸びているらしい。
日本の印刷業界は、市場が年々縮小しているのですが、新興国の中でも、人口が多いし、IT関連がすごく伸びているし、これからドンドン伸びていくのが、インド市場ということだろう。

下請けという業態が無い、インドの印刷業界

日本の印刷業界では、「印刷会社の一番の得意先は、印刷会社」と言われるほど、業界内の相互依存関係が強い。
印刷会社ごとの分業制というか、役割分担が明確化していて、「B全の輪転は、ここに任そう」とか、「モノクロの軽印刷は、ここに」とか、お互いに発注しあう関係だ。

これは、印刷産業が完全な「装置産業」であることも影響していると思う。印刷機を導入するには、莫大な費用を伴うし、減価償却も大変。印刷物の種類ごとに、最適な印刷機をすべて導入できる会社はわずかであり、特に輪転機のような大規模なものになると、地方の小さな印刷会社はとても手が出ないというのが、現状。

ところがインドでは、そうした相互依存体制があまり育たず、要するに「下請け」という業態が発展していないらしい。
これは、インドの国土が広大で、物流、インフラが整っていないために、地域ごとに小さな印刷会社が乱立し、それぞれが、それぞれに出来る範囲の仕事を行っているとのことだ。

6年で2倍の伸び。羨ましい。。

インドの印刷会社は、約15万社あるとのことだが、そのうち95%が10人ほどの会社だとか。
このあたりは、日本の印刷業界と大きく変わらないようだ。印刷会社は、とにもかくにも、地域密着型だということか。

それにしても、最近6年間で、印刷市場が2倍も拡大しているのは、日本からすれば何とも羨ましい話だ。
欧米からの辞書、聖書、日記帳、書籍、カレンダーなどの印刷受注も多いとのことだが、これからも伸び続けるだろうインドの印刷業界は、成熟しきっている今の日本の印刷業界から考えると、羨ましい限りである。

参考:http://www.jagat.jp/content/view/5503/422/

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